内容説明
デジタル・AI時代によって今後志向される暮らし空間が果たして本質的な人間成長への糧となり得ているのか。旧来的な教育及び学習手法、更には、旧来的な日常生活場面での暮らし手法としての「アナログ知」。その本質的な秀逸さに迫ると同時に、時代の趨勢に順応しながら「アナログ知」の現代的な復権と運用展開を提案する。
目次
第1部 アナログ知の学習ポテンシャル(グローバル・エイジの辞書リテラシー―電子辞書の再普及に学びの本質を問う;自動翻訳を使いこなすための日本語力―自動翻訳と相性の良い文章作法とは;音読と暗唱―漢字文化と和したハングル文化からの示唆)
第2部 アナログ知の教育ポテンシャル(デジタル絵本とリアル絵本でつなぐ新たな教育手法―子供たちの巧みな想像力育成への今日的試み;希薄化する以心伝心のコミュニケーション―「察し」が問いかける今日的意味とその育み方;英語資格試験に散りばめたいアナログ視点―コンピュータテストでは測れない英語力の要素;電子メールによる非対面型韻律指導の意外な効果―『ハムレット』の音読を自律改善した学習事例から)
第3部 アナログ知の生活ポテンシャル(古くて新しいバイタルサインの活用―発達するデジタルテクノロジーと共に生きるために;デジタル技術の進展によるスポーツライフの変容―アナログ知との両輪で紡ぐ“健幸”ライフ;デジタル時代にペンと紙は不要か―電子端末で復活するアナログ志向のコミュニケーション)
第4部 アナログ知の協調ポテンシャル(2025年の崖への跳躍力―Society5.0実現に向けていま私たちが取り組むべきこと;なぜロボティクス・プロセス・オートメーションはAIと異なるか―アナログ的なコピペとクリックの継承価値;AIが導き出した答えとどう折り合うか―人智との共存の模索)
著者等紹介
淺間正通[アサママサミチ]
静岡大学名誉教授・東洋大学教授。上越教育大学大学院修了。カリフォルニア州立大学チコ校国際研究センター客員研究員(1995‐1996)。静岡市社会教育活性化推進委員(2004‐2005)。日本学術振興会科学研究費委員会専門委員(第2段合議審査委員2012)。監修書、著書、その他講演、論文、新聞連載記事多数。近年、情報科学技術と人との共生に関わる論稿を積極的に発信。現在、科学研究費基盤研究(B)代表者として「小学校英語教科化黎明期に顕現する学力差の緩衝を企図したミクシ型ウェブ教材の開発」(2020‐2022)に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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