内容説明
「日本的ポストヒューマン」を現代日本SFの特質ととらえ、活況を呈する日本SFの中核を担う作家(伊藤計劃、円城塔、瀬名秀明、飛浩隆、長谷敏司、宮内悠介)の作品を中心に論考する。
目次
第1部 日本的ポストヒューマンの諸相(「伊藤計劃以後」と「継承」の問題―宮内悠介『ヨハネスブルグの天使たち』を中心に;カオスの縁を漂う言語SF―ポストヒューマン/ヒューマニティーズを記述する;人間社会から亜人へと捧ぐ言葉は何か―瀬名秀明「希望」論;肉体と機械の言葉―円城塔と石原慎太郎、二人の文学の交点;新世紀ゾンビ論、あるいはHalf‐Life(半減期))
第2部 浸透と拡散、その後(アンフェアな世界―『ナウシカ』の系譜について;虚構内キャラクターの死と存在―複岐する無数の可能世界でいかに死を与えるか;SF的想像力と映画の未来―SF・映画・テクノロジー;科学幻視―新世紀の本格SFミステリ論;ネット小説論―あたらしいファンタジーとしての、あたらしいメディアとしての)
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