内容説明
皇帝に寵愛された五人の美女妲己、驪姫、潘妃、張貴妃、楊貴妃の最期を生々しく描く。
目次
旗に懸けられた首―妲己(殷)
歯牙の禍―驪姫(春秋晋)
悪童天子の愛―潘妃(南朝斉)
鏡のような黒髪―張貴妃(南朝陳)
馬嵬の土―楊貴妃(唐)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
上り下り澱
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魏晋南北朝時代はすごいのが一杯と聞きましたけど、やっぱりきついのが多いですね。20代前後で皇帝について寵姫かこってやりたい放題。ツケが回ってきて謀反起こされて殺されるってパターンが非常に多いです。この時代、中国が荒れてたから、中国に歴史を頼っていた日本もよく分からないことになっていて、邪馬台国と大和政権の間がぽっかり開いています。2014/09/02
韓信
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妲己、驪姫、南斉の潘妃、陳の張貴妃、楊貴妃ら傾国の美女の最期を史料に基づき復元する評伝集。他書ではなかなか取り上げられない潘妃、張貴妃の評伝はやはり価値があるし、藤家先生は装束関係の論文を出してたように記憶するが、各時代の女性の装束についても図像を交えて描いており興味深い。小説のように気楽に読める筆致も◯。しかし、改めて紂王と南斉の東昏侯を比べると事績や没後の寵姫の扱いなど酷似しており、後者は前者(または桀)を祖型とする暴君のフォーマットをトレースしているように見えて、史料の信憑性に疑問を抱いてしまうな。2024/11/01
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- 和書
- マヤ文字 大英博物館双書