内容説明
本書は、SNPなどの遺伝子多型が医療にとってなぜ重要なのか、また、どのように遺伝子多型を利用することによって疾患遺伝子の同定が可能なのかを解説することを目指したものである。当然のことながら、これらの遺伝子研究を進めていくうえで、あるいは、それらの情報を医療に応用する段階においては、一歩間違えば社会的に非常に大きな問題を引き起こす可能性を秘めており、これらの生命倫理的な観点や社会への対応についても紹介している。
目次
第1章 遺伝子多型の意義(SNPの医学的意義;転写、翻訳調節因子としてのVNTR;遺伝子多型を利用した疾患遺伝子研究―その理論 ほか)
第2章 SNPタイピング法(TaqMan PCR法およびInvader法によるSNPタイピング;MALDI‐TOF/MS法によるSNPタイピング;RCA法を用いたSNPタイピング ほか)
第3章 遺伝子多型研究と生命倫理(遺伝子多型研究と生命倫理;ゲノム情報の社会的利用とマスコミの役割)