出版社内容情報
《内容》 泌尿器科領域での手術療法について,実用的で示唆に富んだ「コツと落とし穴」を紹介.特に本書では尿路通過障害,腎移植,男性不妊症など多彩な手術についての技や注意点を開示します.執筆者たちの豊富な経験を凝縮した泌尿器科医必携の一冊. 《目次》 ■尿路通過障害尿道狭窄に対するDartos筋膜の応用異所性尿管瘤に対する瘤減圧治療異所性尿管瘤の膀胱レベル尿管瘤切除と随伴病態に対する手術 …ほか8テーマ■腎不全,腎血管性高血圧症腎動脈瘤に対する手術のコツ――in situ動脈瘤切除・縫縮術腎動脈瘤の手術――imbricationによる動脈瘤壁の形成根治的腎摘出術のコツ――腎茎の処置について …ほか29テーマ■神経因性膀胱,膀胱尿管逆流,尿失禁逆流防止術を手早くするためのポイント尿管膀胱再吻合術のコツ――Cohen法を中心に膀胱尿管逆流防止手術――Cohen法 …ほか9テーマ■性機能障害脊損男子尿失禁と勃起障害に対する治療―陰茎プロステーシス手術の意義とコツpriapismの治療法の選択priapism手術の工夫―El-Ghorab法とmanipulationの工夫 …ほか2テーマ■男性不妊症精索静脈瘤―高位結紮術のコツ小児期鼠径ヘルニア術後の閉塞性無精子症に対する精管精管吻合術のコツ―腹腔鏡手術補助精索静脈瘤に対する高位結紮術のコツ――交互切開部位と精索走行の把握低位精索静脈瘤切除術―鼠径管下結紮術のコツ■手術一般,その他手術法学習の心得下腹部腹膜外操作のコツ―特に前立腺全摘での精管切断と腹直筋後鞘の剥離による手術野の展開 …ほか5テーマ
内容説明
腎は泌尿器科学が対象とする最も重要な臓器の一つである。したがって、この臓器に関する手術も極めて重要であり、泌尿器科医が主体となって、積極的にその進歩を図るべき領域である。本編では、多くの先生方が、腎不全・腎血管性高血圧症について関心を示し、手術のコツについて寄稿している。今日、臓器移植法が成立し、本邦においても、腎、角膜以外の諸臓器の移植もようやく緒についたところである。腎移植については、何としても泌尿器科医がイニシアティブをとって推進すべき領域である。この点についても、本編において、経験豊かな先生方が、それぞれの長年の経験に基づいた貴重な記述をしている。また、本編では、泌尿器科医が固有の領域として、古くから検討してきたにもかかわらず、なお問題の多い、神経因性膀胱、膀胱尿管逆流、尿失禁、性機能障害、男性不妊症についてもとりあげられている。QOLが尊重される時代となり、いずれも泌尿器科医にとって極めて重要な、身近な問題である。
目次
尿路通過障害
腎不全、腎血管性高血圧症
神経因性膀胱、膀胱尿管逆流、尿失禁
性機能障害
男性不妊症
手術一般、その他
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- 和書
- ペン一本、キャリア漂流記