内容説明
本書は、社債権者と株主との利害調整の視点から、社債権者保護のあり方を考察するものである。
目次
第1章 社債の「イベント・リスク」に関する法的研究(社債権者と株主の経済的利害対立;米国における「イベント・リスク」の出現とその対処;イベント・リスク条項の効率性と現状;結びに代えて)
第2章 財務上の特約と社債管理者の約定権限(制限条項の意義と不完全性;米国における法制度と議論状況;検討;結びに代えて)
第3章 組織再編と無担保社債の財務制限条項(組織再編と財務制限条項;米国の状況;結びに代えて)
第4章 社債権者の異議申述権の個別行使(債権者保護手続における社債権者の異議申述権;検討;結びに代えて)
第5章 社債管理者の義務と責任(社債管理者の義務;会社法710条2項の損害賠償責任の意義;結びに代えて)
結章
著者等紹介
森まどか[モリマドカ]
中京大学法学部准教授。1973年愛知県名古屋市で生まれる。1996年名古屋大学法学部卒業、1998年名古屋大学大学院法学研究科博士課程(前期課程)修了、2000年名古屋大学大学院法学研究科博士課程(後期課程)中途退学、同年神戸学院大学法学部専任講師、2003年同助教授、2007年同准教授。2008年より現職。2004年‐2005年フルブライト奨学生として、米国カリフォルニア大学バークレー校ロー・スクール法学修士(LL.M.)課程留学ならびに2005年法学修士(LL.M.)課程修了。2006年1月‐8月米国カリフォルニア大学バークレー校ロー・スクール客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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