株主代表訴訟改正への課題

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  • サイズ A5判/ページ数 273p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784502790638
  • NDC分類 325.243
  • Cコード C3032

出版社内容情報

トップの自由な経営活動を阻害するとの指摘もある株主代表訴訟の問題点とはなにか。近時の学説や最新の判例を参照しながら、訴訟健全化の方策を検討する。

内容説明

株主代表訴訟は、現代の企業法務をめぐる重要課題である。平成5年頃からの提訴数の増大に伴い社会的関心を集め、多くの学説を生み、判例・裁判例も蓄積され重要な問題点については、ほぼ、一定の方向付けもなされた。しかし、理論的には未だに多くの問題点を残しているばかりか、新たな問題点も生まれるに至った。他方、この訴訟は会社経営者の自由な経営活動を阻害するものであるとして、それを規制する内容の立法が必要であるとされ、近く法改正が予定されているといわれている。本書は、このような現状の下で、商法上ならびに手続上の問題点を取り上げ、近時の学説および最新の判例を可能な限り網羅し、この訴訟の健全化のために一定の方向付けをするとともに、アメリカ法などの外国立法をできるだけ参照し、株主代表訴訟の基本構造にもふれたものである。

目次

経営判断の原則と取締役の責任
法令違反と取締役の責任
取締役の監視義務違反の責任
利益供与禁止規定違反の責任
取締役の責任軽減化と立法的措置
株主代表訴訟の概略
株主代表訴訟の基本構造
株主代表訴訟の提起
濫用的提訴と対策上の問題点
会社の被告取締役への補助参加
担保提供制度と悪意概念
原告株主による和解と問題点
株主代表訴訟の取下げと問題点
株主代表訴訟と文書提出命令
原告勝訴判決と強制執行
完全親子会社と二重的代表訴訟

著者等紹介

新谷勝[シンタニマサル]
1942年兵庫県生まれ。大阪市立大学大学院修了。判事補、弁護士、帝京大学教授を経て東京地方検察庁検事、東京高等検察庁検事、現在、広島高等検察庁検事
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