内容説明
久保欣哉先生は一九九九年一〇月五日にめでたく古稀を迎えられた。先生は青山学院大学および母校一橋大学の両大学において等しく一七年間の研究生活をすごされ、一九九三年三月に一橋大学を退官された後、なお関東学院大学において商法・経済法の研究を継続され、後進の育成に携わっておられる。本論文集の標題『市場経済と企業法』は、先生のこれまでの研究を貫くキーワードであるといえよう。その間に直接、間接のご指導をいただいた著者らは、ここに本論文集をまとめ、謹んで先生に捧呈申し上げるものである。
目次
ドイツにおける品質保証書と競争制限法に関する一考察
信用状における提供証券厳正の原則に関する一考察
「株主のジレンマ」と株主総会活性化論議
不可欠施設へのアクセス拒絶に対する法規制―ドイツ競争制限禁止法十九条四項四号の検討
スペイン有限会社法の特徴
EC法違反による加盟国の責任
資産証券化法制の現状と課題
米国企業の法遵守体制と会社法上の問題
新株発行における株主の支配関係上の利益保護―最高裁判決を中心として
セントラル・バンク判決―連邦最高裁によるRule 1ob‐5の解釈に関する覚書〔ほか〕
著者等紹介
山部俊文[ヤマベトシフミ]
一橋大学大学院法学研究科教授
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