内容説明
本書は、連結納税申告を主な内容とする諸外国の企業集団税制の構造と本質について、税法学の立場から研究し、わが国における連結納税制度の導入に関する論点を明確にする。すなわち、各国の集団税制のうち、アメリカの連結納税制度を中心に、フランスとオランダの連結納税制度、イギリスのグループリリーフ制度およびドイツの機関制度を対比して考察し、税制と直接・間接に関連して交錯する各国の連結財務諸表制度と会社法についても必要な限り検討している。
目次
第1章 企業集団税制の論点
第2章 企業集団税制の発展
第3章 アメリカ連結納税制度の構造
第4章 アメリカ連結所得の計算(1)連結損益
第5章 アメリカ連結所得の計算(2)子会社株式・子会社剰余金
第6章 欧州諸国企業集団税制の構造
第7章 企業集団税制の主体概念
第8章 日本税制への導入の論点