内容説明
本書は、現在そして今後とも続くであろう証券世界の変革の姿を、金融革新と関連させながら、制度改革にまでいたる経緯や基本的考え方の変遷を辿ることで、証券市場の再生への方途までを解説したものである。
目次
第1章 変貌する金融システムと証券市場(金融システムと証券市場;金融革新と証券変革;グローバリゼーションと証券市場)
第2章 変革期の証券市場と証券業(アメリカ証券業の変容;ビッグ・バンとイギリスの証券業;日本の証券市場と証券業)
第3章 専門金融機関制度の再検討(わが国金融制度の系譜;金融制度調査会・証券取引審議会での論議;銀行制度と証券業務)
第4章 グラス・スティーガル法改正に関するSIA(米国証券業協会)の提案(SIAのグラス・スティーガル法改正提案;アメリカでの銀行制度改革の流れ;SIA提案の問題点)
第5章 金融制度改革法の制定(専業・分業主義から総合化へ;証券取引法の改正;いくつかの問題)
第6章 証券市場の改革と再生(証券不祥事の発生;株式売買委託手数料の自由化問題;証券市場の監督・規制方式;証券市場のリストラクチャリング)