内容説明
「企業の活動を包括的かつ総合的に表現する新たなフレームワークを整備し、財務および非財務情報を統合した企業データの開示をグローバルに展開していく必要がある」として、その可能性を探り、具体的方策を述べる19の論文を収録。
目次
第1部 ビジネス・コミュニケーションとしての会計(企業会計のレーゾンデートルおよびそれを前提とした利益計算構造とその分析的有効性;ビジネス・コミュニケーションの仕組みについての一考察―日本電波工業のケースを中心に;非金融負債会計の再構築序説)
第2部 マネジメントの変革(グローバル経済の進展と公開企業におけるERM戦略の重要性;社会的価値視点での経営管理;ベンチャー企業の成長を支える見えざる経営資源の展望―モラリティ・ギャップをマネジメントするケイパビリティの重要性;内部統制システムの問題点とBSC;国際共同環境における現場知を活かすマネジメントの序説;上場株式会社における株主資本コストの活用に関する考察;わが国生命保険市場における相互会社の存在価値―特別配当の意義再認識を中心として;地域コミュニティとCSRの近未来―「競合」から「共生」、そして「共創」へ)
第3部 企業評価と情報開示(日本のベンチャー支援団体の役割と総合的企業理解力;企業の経営の実質を表現するための仕組みづくり;企業価値評価の精緻化に対する企業情報開示の貢献―知的資産・知的資本の開示を中心に;中小製造業における企業情報開示の一考察―価値創造活動における無形の経営資源の視点から;真の価値創造をめざして―投資家からみた企業価値評価;無形資産にかかる独立企業間価格のあり方に関する一考察―Adobe事件判決の分析を中心として;XBRL and Future Trends;地域映画祭を事例とした非営利組織の業績測定)
著者等紹介
花堂靖仁[ハナドウヤスヒト]
1941年東京都に生まれる。1964年早稲田大学第一商学部卒業。1970年早稲田大学大学院商学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、早稲田大学大学院商学研究科教授
高橋治彦[タカハシハルヒコ]
1952年神奈川県に生まれる。1976年早稲田大学商学部卒業。1982年早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得。現在、首都大学東京教授。学術博士(早稲田大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。