内容説明
本書は、コーポレート・ファイナンス理論と実務の間に根強く存在するギャップを埋めることを意図したものである。第1部では、バランスシートの左側を管理するうえでの主要なトピックスを概観しており、今日の中心テーマといってよい「企業価値の源泉を見極め(Fix)」、「事業分離による価値の創造(Sell)」および「M&Aによる成長の加速(Grow)」に沿って本源的価値の視点から考察している。第2部では、バランスシートの右側に焦点を移し、最適資本構成について考察を加えている。第3部では、より高い次元、すなわち全社的視点からみた資本管理について論じている。
目次
第1部 事業を見る眼―、バランスシートの“左側”をどう考えるか(資本コストを活用する;企業価値の源泉を見極める(Fix)
事業分離によって価値を生み出す(Sell) ほか)
第2部 負債と資本の管理―バランスシートの“右側”をどう考えるか(経営幹部のための信用格付ガイド;現在の事業環境における最適資本構成;配当と自社株買い―株主還元を考え直す ほか)
第3部 全社における実践(戦略的リスクマネジメント―全社的リスクマネジメント(ERM)と最適資本構成の接点
ヘッジのベストプラクティス
全社的リスクマネジメント(ERM)ケーススタディ―企業年金のリエンジニアリング)
著者等紹介
ペティート,ジャスティン[ペティート,ジャスティン][Pettit,Justin]
ブーズ・アンド・カンパニーヴァイスプレジデント(パートナー)。投資銀行および経営戦略コンサルティング会社において、過去15年にわたり、コーポレートファイナンス分野における豊富なアドバイザリー経験を有する。特に、バリュエーションと事業戦略、投資と資本コスト、財務的意見決定、最適資本構成、現金と流動性、株主還元、リスクマネジメントなどを専門分野とする。フォーチュン500にランクされる企業等の経営陣や取締役会に対し、戦略的方向性や財務方針に対する有益なアドバイスを提供している。ハーバード・ビジネス・レビューなどをはじめとする著名誌への寄稿も数多く、Social Sciences Research Network(ssrn.com)では高位にランクされる著作者となっている。ビジネススクールや各種フォーラム等での講演実績も多数。トロント大学機械工学科卒、ウエスタン・オンタリオ大学経営学修士課程修了(MBA)
松田千恵子[マツダチエコ]
ブーズ・アンド・カンパニーヴァイスプレジデント(パートナー)。企業の経営・財務戦略構築、格付・IR対策、M&A・IPO支援、経営管理基盤構築、ポートフォリオマネジメント、リスクマネジメント、企業統治・内部統制対応支援、CSR対応、企業分析・評価、信用リスク管理等を手がける。企業経営と資本市場との関係に着目したコンサルティングに注力している。株式会社日本長期信用銀行にて国際審査、与信管理、海外営業等を担当後、ムーディーズジャパン株式会社格付アナリストを経て、経営戦略コンサルティングに携わる。2006年よりブーズ・アンド・カンパニー株式会社に参画。日本CFO協会主任研究委員。経済産業省産業構造審議会産業金融部会委員。内閣府M&A研究会委員。東京外国語大学外国語学部卒、仏国立ポンゼ・ショセ国際経営大学院経営学修士課程修了(MBA)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- きらきら - CDブック