内容説明
全体の構成としては、短期分析、長期分析、超長期の経済成長分析という順序で展開している。経済モデルに関する議論の流れが理解できるように多数のフローチャートを使用している。経済循環に関する最初の章では、最近のSNAの考えも取り入れ、経済循環とマクロ経済学の基本的な概念を修得できるようにしている。比較的新しいマクロ経済学の潮流にも配慮し、ほとんどのトピックスが理解できるよう、理論的な展開上の工夫がなされている。特に、マクロ経済学・政策に関する論争が充分理解できるように配慮している。数学の知識を最小限に制限して、超長期の分析として離散型の経済成長論の基礎とオーヴァーラッピング・ゼネレーションズ・モデルに関する議論を平易に展開している。
目次
経済循環と経済活動水準の測定
基本的フレームワーク
財市場の均衡とIS曲線
貨幣市場の均衡とLM曲線
IS‐LM分析と比較静学
総需要と総供給
開放体系の経済分析:マンデル=フレミング・モデル
マクロ理論・政策に関する論争
マクロ経済学のミクロ的基礎
生産技術と生産関数
集計的成長モデルの基礎
可変的な貯蓄率をともなう基本的成長モデル
著者等紹介
大住圭介[オオスミケイスケ]
1947年福岡県に生まれる。1970年九州大学経済学部卒業。1975年同大学院経済学研究科博士課程修了。理論経済学・数理経済学専攻、現在、九州大学大学院経済学研究院教授。経済学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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