内容説明
2002年6月、日本は京都議定書を批准し、これにより2008年からの5年間、国として温室効果ガスの削減義務を負うことになった。排出権取引、CDM、JIといった京都メカニズムは、資源が乏しく工業的集積を積み重ねてきたわが国にこそ必要となる。本書は、温室効果ガスを効率的に削減する手法として注目を浴びる京都メカニズムについて、その仕組みから実務手続等までを、網羅的にわかりやすく解説している。
目次
第1章 排出権取引概論(京都議定書とは;マラケシュ・アコードとは ほか)
第2章 JI/CDMプロジェクトの実務(CDMとは;小規模CDMとCDMとの違い ほか)
第3章 排出量計算の実務(二酸化炭素の排出量の計算;排出量計算ケーススタディ ほか)
第4章 オペレーショナルエンティティの役割と業務(OE、DOEとは;OEの資格要件とは ほか)
第5章 バリデーションとベリフィケーションの実務(バリデーション、ベリフィケーション、認証とは;バリデーションでの確認事項 ほか)
著者等紹介
大串卓矢[オオグシタクヤ]
1968年、東京都生まれ。東京大学農学部卒業。中央監査法人(現、中央青山監査法人)入所後、財務監査・株式公開支援業務に7年間従事。その後、中央サステナビリティ研究所に転籍し、環境経営戦略立案コンサルティング、温室効果ガス排出権取引関連コンサルティングを担当している
呉清輝[クレセイキ]
1968年、兵庫県生まれ。慶応義塾大学法学部法律学科卒業。中央サステナビリティ研究所入社後、環境会計コンサルティング業務および環境報告書検証業務に従事。現在は温暖化対策マネジメントコンサルティング、排出権取引シミュレーションなどGHG関連業務を主に担当。セミナー講演も多数。京都メカニズム研究会メンバーでもある
吉田麻友美[ヨシダマユミ]
1971年、山口県生まれ。University of Southern California(南カリフォルニア大学)卒業。中央監査法人(現、中央青山監査法人)入所後、国際本部において国際業務に4年間従事。その後、中央サステナビリティ研究所に転籍し、企業のGHGマネジメント支援、GHG排出量の検証、排出権取引シミュレーションセミナーなどGHG関連業務を専門に担当
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