出版社内容情報
アメリカ経済は80年代の低迷から90年代の再活性化、いわゆる「ニューエコノミー」をどのように実現したのか。一方で成功の影に潜む不安定要因をも指摘した労作。
内容説明
90年代を通じて、競争力の回復、生産性の向上、財政赤字の解消など難題を次々に解決し、「黄金の60年代」の再来をもたらした、アメリカ経済の強さの理由とはなにか。また、優れたパフォーマンスの影に潜む残された問題とは…。ミクロ・マクロのデータを駆使した分析により鋭く切り込む。
目次
第1部 再活性化したアメリカ経済(甦ったアメリカ経済;1980年代の苦悩:「期待喪失の時代」;再活性化した1990年代のアメリカ経済)
第2部 何が再活性化をもたらしたか(生産性向上テンポの加速;産業競争力の改善;情報技術(IT)革命の急展開
急速に解消した財政赤字
金融・財政政策の貢献)
第3部 アメリカ経済の“影”:残された問題(大幅赤字続く経常収支;拡大する貧富の格差;ニュー・エコノミーは本物か;アメリカのシステム=グローバル・スタンダード?)
著者等紹介
丸茂明則[マルモアキノリ]
1929年東京に生まれる。1955年早稲田大学第二政治経済学部卒業。1956年経済企画庁入庁。1970‐74年OECD日本政府代表部参事官。1985年経済企画庁調査局長。1986‐2000年国際大学教授、三菱信託銀行顧問。現在、国際大学名誉教授
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