内容説明
現代の交通ネットワークは極めて高度に設計・構築されており、情報・通信システムとの結合によって全体が形成されることから、交通と情報・通信とは密接不可分の関係にある。本書は、交通ネットワークが通信ネットワークとの関わりの中でどのように発達しまた変化してきたのか、両者に関する制度、政策、機能あるいは役割など、経済・経営面における特質や課題を各側面から可能な限り明らかにし、ハイ・モビリティ、ハイ・コミュニケーション時代における交通・通信ネットワークのあり方を提示している。
目次
第1部 交通・通信ネットワークの新たな展開(交通・通信ネットワークの理論と政策;高度情報社会における交通と通信;交通・運輸分野におけるネットワーク統合化 ほか)
第2部 交通ネットワークを支える財源調達問題と施設整備手法(交通ネットワーク整備の財源調達手法;欧米における有料道路ネットワークの整備;鉄道ネットワーク形成と新しい運賃・料金制度 ほか)
第3部 ネットワーク産業のリストラクチャリング(ネットワーク産業の民営化と株式売却;JRのリストラクチャリングと株式上場;変革期にある航空輸送事業経営 ほか)