内容説明
本書は、「経済・資源・環境」関係を歴史的に跡づけながら、とくに、戦後世界経済の高度経済成長と重化学工業化の過程に焦点をあて、この「経済・資源・環境」関係がどのように展開してきたか検証すると同時に、若干の理論的整理を含め経済学に課された今日的課題を探ることを意図したものである。したがって、ここでは、問題を単なる「資源問題」や「地球環境問題」に限定せず、社会と経済の持続的成長・発展をめざす「資源環境問題」と捉え、その地球的な規模での検討と政策立案に資するようにしてある。
目次
第1部 経済成長と資源環境問題(経済・資源・環境の関わり;戦後高度経済成長と資源環境問題)
第2部 現代世界経済と資源環境問題(資源の枯渇性と地球環境問題;世界経済の現状と資源環境問題)
第3部 資源環境問題と経済学の課題(経済学と環境疎外;環境経済学の方法論;人類と経済社会の持続的発展をめざして)