内容説明
ミクロ経済学は、1970年代後半から始まった情報とインセンティブに分析の重点をおいた新しい波によって、その学問領域の最深部まで革新されつつある。それにともなって市場メカニズムについての新しい分析手法とその理解が進んできている。本書は、このようなミクロ経済学の新展開に積極的に貢献すべく意欲的な課題をとりあげている。
目次
第1部 市場メカニズム(取引メカニズムの基礎分析;流通市場分析;金融市場の情報分析)
第2部 企業と産業組織(企業組織の分析;賃金交渉の経済分析;寡占企業と競争;価格競争と参入障壁;複占市場と情報戦略)
第3部 公共政策(最適課税の厚生分析;規制の経済学;都市における社会的厚生の分析;交通における便益評価と時間価値)