出版社内容情報
経営学の父テイラーが20世紀初頭に生んだ「科学的管理法」は、日本をはじめ世界中の社会・経済活動に影響を与え続けている。誤解を解きながら現代への意義を解説する。
【目次】
内容説明
現代は、先端技術やAIがビジネスの中心となっている。そして今後の産業社会、われわれの生活が、どのように変わるかは全く不透明である。21世紀の先端技術の発達が、テイラーの生きた19世紀末から20世紀にかけて生じた機械と人間とのコンフリクトの再来をもたらそうとしている。われわれはこのような時期だからこそ、テイラーの科学的管理法をもう一度とらえ直すことが必要である。第2次大戦後、テイラーの科学的管理法をアレンジして奇跡の復興を遂げた日本企業が、再度その復活を図るとするならば、テイラーを再考することは、非常に重要な課題といえる。
目次
第1章 テイラーの科学的管理法成立の背景
第2章 テイラー・システム、科学的管理法の誕生
第3章 科学的管理法の普及と誤解―労働組合とフォーディズム
第4章 科学的管理法の普及―各国の普及状況とわが国の事情
第5章 現代におけるテイラーの科学的管理法の役割と意義
第6章 ドラッカーによるテイラーの擁護
第7章 テイラーに対する誤解を解く
補章 テイラーの科学的管理法に関する事例報告―現代のわが国の実務家からの寄稿
著者等紹介
渡部直樹[ワタナベナオキ]
1949年生まれ。神奈川県出身。慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程修了。現在:慶應義塾大学名誉教授。元(学)慶應義塾常任理事 慶應義塾大学商学部教授。元ロンドンスクール・オブ・エコノミックス(哲学科)客員研究員。元ニュー・サウス・ウェールズ大学(経営学部)客員教授。専門:経営哲学、組織の経済学、社会科学方法論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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