出版社内容情報
企業内法務に従事するプロフェッションである「カンパニー・ロイヤー」(企業内弁護士)の意義と価値を概観し、その論点を述べるとともに、あるべき姿を提示する。
【目次】
内容説明
本書は「カンパニー・ロイヤー(company lawyer)」の意義・価値およびジレンマを分析することを目的としている。カンパニー・ロイヤーという語は、欧州において企業内法務を議論するときに使われ、企業内において法律業務に従事する法律専門家を指すものであるが、必ずしも弁護士資格を有する者に限らない。また、企業内法務部門で業務する者全てを念頭においているものでもない。本書は、諸外国における多数な論考の研究を基礎として、これに著者の経験、さらに現地調査結果をもって、カンパニー・ロイヤーの実相に基づいて、その理念形をまとめたものである。
目次
第1章 序説:「カンパニー・ロイヤー」の概念
第2章 諸外国におけるカンパニー・ロイヤーの沿革と現状
第3章 我が国における企業内弁護士
第4章 カンパニー・ロイヤーの役割
第5章 カンパニー・ロイヤーの機能:その目指すもの
第6章 カンパニー・ロイヤーの業務のあり方
第7章 「二足のわらじ(Double Hatting)」:カンパニー・ロイヤーの本質的ジレンマ
第8章 結語:カンパニー・ロイヤーへの道程