出版社内容情報
企業が国際展開するということは、グローバルなサプライ・チェーンをマネジメントする事である。伝統的な貿易論に縛られず、競争力あるビジネスの組み立て方を指南する。
内容説明
自覚なき経済敗戦国は、ビジネス・プロセスを再構築できる人材を求めている。日本国内から産業が消え、米中対立がサプライ・チェーンの再編を迫る中、20世紀を引き摺る国際貿易・ビジネス発想を修正する必要はないか?
目次
第1部 貿易観の転換 マクロ的現象からサプライ・チェーン・マネジメントへ(貿易の利益;世界貿易構造変化とサプライ・チェーン・マネジメント)
第2部 多国籍企業のサプライ・チェーン・マネジメントと貿易(21世紀の世界貿易構造を規定したサプライ・チェーンの変容―20世紀の「世界の工場」、日本製造企業のRise and Fall;新たな顧客価値提供とグローバル・サプライ・チェーン構築)
第3部 21世紀の自由貿易の制度基盤とグローバル資本主義の修正(1990~2010年代の国際貿易システムの制度基盤―グローバル・サプライ・チェーン・マネジメントの自由を目指して;修正グローバル資本主義とサプライ・チェーン再構築―2020年代の地政学的要件と安全保障配慮の復活)
第4部 デジタル技術と貿易(新技術・環境保護と国際貿易;デジタル貿易)
著者等紹介
榎本俊一[エノモトシュンイチ]
1990年、東京大学法学部卒業後、通商産業省入省。爾後、産業政策・通商政策に従事し、日本経済・企業に関わる問題について広く関与。2015年以降、経済社会を一変させつつあるIoT革命に行政官として取り組むとともに、製造IoT化をServitization(製造企業のサービス化)とユーザ・イノベーションの観点から研究。2019年、関西学院大学商学部准教授(国際ビジネス)に転じ、2023年以降、中央大学商学部准教授(貿易論)を務める。経営学博士。[研究分野]国際貿易とグローバル経営、製造企業のサービス化、ユーザ・イノベーション、企業と経済システムのIoT化。[所属]日本経営学会、サービス学会、日本国際経済学会会員等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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