出版社内容情報
ヨーロッパ企業の姿を事例や判例、経済・経営学の視点を通じ多面的に解説。長期滞在した著者が感じた価値観・文化の違いも織り交ぜ、特にEUでの市場統合以降の変化に着目。
内容説明
一言で「ヨーロッパ企業」といってもその実態は多面的です。たとえば、文化的な背景にもとづく各国の教育制度や労働市場を知るとBrexitについてより深く学ぶことができますし、貿易理論やM&Aが与える企業への効果を知るとまた違ったEUの一面を知ることができます。本書は経済学や経営学、判例などさまざまな視点から、より深くヨーロッパ企業を理解できるように構成しています。著者が様々な街に滞在する中で感じたことをまとめたエッセイをとおしてヨーロッパの空気を感じながら、ぜひ楽しんで読んでみてください。
目次
1 ヨーロッパ企業の理解のための多様なアプローチ(単一市場は企業に何をもたらしたのか?―EUの市場統合とヨーロッパ企業の発展;「自由な移動」は本当に望ましいのか?―貿易理論のエッセンスと多国籍企業の特徴;企業の所有構造を調査しよう―コーポレートガバナンスと株式市場の関係;M&Aは企業に何をもたらすのか?―経営分析ツールを用いた企業買収・売却の効果;イギリスはなぜEUを離脱したのか?―Brexitからみる労働市場と教育システムの比較)
2 産業別ヨーロッパ企業の比較(エネルギー産業―環境政策と経済発展を支える企業とは?;インフラ産業―民営と国営、どちらが望ましい?;自動車産業―憧れのヨーロッパ車は誰が製造している?;ラグジュアリー産業―最強のブランド力を作る法則とは?;生活関連産業―生活を彩る企業の秘密に迫る!)
著者等紹介
和田美憲[ワダヨシノリ]
同志社大学経済学部准教授。1996年、同志社大学経済学研究科大学院修士課程修了。その後、ロンドン大学で経営学と組織心理学を学び、2003年にロンドン大学から経済学・経営学の博士号を授与。博士論文タイトルは“Policies,Management and Incentives in Privatisation‐An Interdisciplinary Approach”。経済学、経営学、および心理学の知見を活かし、企業戦略や宗教行動に関する学際的研究を行う。2006年から2008年までドイツのボン大学東アジア研究所の客員教授、2016年から2019年にかけて、ケンブリッジ大学クレアホールおよびセントキャサリンカレッジのリサーチ・フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme