出版社内容情報
従業員と企業はどのように緊張関係を維持しているのか。企業別労働組合は企業との癒着を生むのか、それとも発言を促すのか。労使関係の変遷と豊富なインタビューから解明。
内容説明
労使の癒着か、緊張か。従業員は組織のために提案し、自らのために要求できているのか。従業員と企業はどのように緊張関係を維持しているのか。企業別労働組合は企業との癒着を生むのか、発言を促すのか。労使関係の変遷と豊富なインタビューから解明する。
目次
目的と概要
第1部 理論編―企業統治をめぐる環境的変化と従業員の発言(従業員の発言をとりまく労働市場・企業統治の変遷と現状認識;発言行動の機能発揮―組織行動論と労使関係論)
第2部 事例編―大手化学品・化合繊製造業における組織と従業員の発言の変化プロセス(研究の枠組み・方法;組合分裂によるイデオロギー的切り離し(積水化学工業株式会社・積水化学労働組合)
発言の機能発揮と積極的防衛(帝人株式会社・帝人労働組合)
日本の産業化を担った協調型(C株式会社・C労働組合)
分析、考察―伝わる声・伝わらない声)
総括(結論―労働者の権利が問われる時代に「労使協調」を問い直す)
著者等紹介
中川亮平[ナカガワリョウヘイ]
長野県立大学グローバルマネジメント学部准教授。1972年生まれ。東京外国語大学ポーランド語専攻卒、米国コロンビア大学国際事情修士、大阪公立大学より博士号(経営学)。東京三菱銀行、American International Group(米国)、World Economic Forum(スイス)、立命館大学国際関係学部講師、京都外国語大学准教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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