出版社内容情報
法的思考を身につけたい税理士、税務担当者等を「法律家」の世界へ誘う入門書。執筆陣の生の対話で「法律家」のものの見方がわかる。租税法を学ぶ学生、若手弁護士も必携。
内容説明
「租税『法律家』」をタイトルに掲げる本書は、現在に至るまで実務において圧倒的な簿記・会計を基礎とする租税の見方に対して、法的観点から租税について語るものです。近年、租税分野でも、多くの事案が国税不服審判所や裁判所で争われ、税理士などの税務専門家も、判例の研究をすることが増えたように思います。そのような状況を受け、本書では、法曹ではない税務専門家に、「法律家」として活躍していただくための素材を提供することを一つの目標としています。他方で、司法試験の選択科目でもある「租税法」を学んでみようとする法学部生・法科大学院生や若手弁護士が、自らの「法律家」としての素養を活かしつつ、租税について学べるものともしたいと考えました。本書の特長と自負するのは、第1章に「ディスカッション」のパートを設け、また、第2章を鼎談形式として、「対話」を重視していることです。本書が読者の皆様にとって魅力的なものとなっていることを願っています。
目次
第1章 納税者勝訴事例に学ぶ租税法の考え方(租税法の解釈における諸原則;適正な事実認定)
第2章 国税不服審判所の外部登用制度―経験者による鼎談(審判所の任期付職員制度;審判所の組織・手続の概要;まとめ)
第3章 税務調査における法的視点の活用(税務調査における法的視点の重要性;課税要件に沿った争点の整理・分析の重要性;「法的三段論法」に則った主張の重要性;「書面」による主張の重要性)
著者等紹介
佐藤修二[サトウシュウジ]
1997年東京大学法学部卒業。現在、北海道大学大学院法学研究科教授
木村浩之[キムラヒロユキ]
2005年東京大学法学部卒業。現在、弁護士法人淀屋橋・山上合同パートナー
向笠太郎[ムカサタロウ]
2003年上智大学法学部国際関係法学科卒業。現在、弁護士法人日本クレアス法律事務所所属
安田雄飛[ヤスダユウト]
2008年京都大学法学部卒業。現在、弁護士法人北浜法律事務所パートナー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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