出版社内容情報
内容が多岐にわたり、それぞれの分野での高い専門性も求められるＥＳＧのＤＤの進め方を、組織的連携の推進の観点も踏まえて具体的に解説。産業別の留意事項も取り上げる。
内容説明
経営環境が不連続かつ予測不能な状態で変化する今日にあっては、企業経営の持続可能性を評価するには短期的な財務パフォーマンス要素のみでは足りず、企業の経営環境の変化への対応力の観点からの評価も重要である。ＥＳＧは、特に非財務要素に着目してこれを評価するものであり、企業の経営基盤を毀損しかねない気候変動等へのリスク対応力や、ステークホルダーの社会的な広がりへの対応力等、短期的な財務パフォーマンスに対し直線的な影響がないものもその対象範囲としている。しかしながら、ＥＳＧはその内容が多岐にわたり、かつ、それぞれの分野についての高い専門性が必要であり、また、検出事項の検討を組織横断的に行う必要がある場合が少なくない。本書は、この「ＥＳＧ×ＤＤ」という新しい組織的連携を推進する方々の実務的な基本書となることを目指して、執筆・編纂を行ったものである。
目次
第１部 ＥＳＧデューデリジェンスの実務（Ｍ＆ＡにおけるＥＳＧの位置付け；ＥＳＧデューデリジェンスの進め方；ＥＳＧ関連のディスクロージャー）
第２部 ＥＳＧテーマ別のデューデリジェンス実施上の留意事項（Ｅ（環境）
Ｓ（社会）
Ｇ（ガバナンス） ほか）
第３部 産業別のＥＳＧ課題と留意事項（自動車産業；食品・飲料産業；エネルギーインフラ産業 ほか）
