内容説明
効率性と公平をどう考えるか。規制改革への体系的なアプローチにより、わが国の規制改革を前進させるために何が必要かを明らかにする。
目次
第1部 規制改革の分析視点
第2部 規制政策の厚生経済学的基礎
第3章 規制の失敗と新しい規制理論
第4部 社会経済インフラの規制改革
第5部 公共交通インフラの規制改革
第6部 将来の制度設計に向けた展望
著者等紹介
山本哲三[ヤマモトテツゾウ]
早稲田大学商学学術院教授。1974年北海道大学大学院経済学研究科博士課程中退、経済学博士(筑波大学)
野村宗訓[ノムラムネノリ]
関西学院大学経済学部教授。1986年関西学院大学大学院経済学研究科博士後期課程修了、博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
taming_sfc
0
規制改革が議論の俎上に上って久しい。しかし、日本における規制改革は、事業仕訳や郵政改革に見られるように、ある種政治的ショーの一部を形成し、市民にとって○か×かの二者択一を迫りはしたものの、一本の横串をさして理論的に考察したり、効率と公平の狭間で微妙なバランスを要する政策議論になることは、あまりなかったのではないか。本書の重要性はまさにそこにあり、30講の各講において、規制改革をめぐる理論と政策の基礎的基盤が提供されている。政策「学」を学ぶ意欲のある学生にとって必読書となるであろう。2013/05/09