出版社内容情報
経営者予想とアナリスト予想の2つの業績予想とアナリストの実態、また企業行動や制度変化が業績予想とアナリストに与えた影響について多面的かつ詳細に述べる。
内容説明
現在、急速に進む世界的なディスクロージャー改革は、はたして投資家に役立っているのか、また、情報環境の改善や企業価値向上につながっているのか。開示の内容は多岐に渡り、開示の量も増加する傾向にあるものの、そうした開示の効果は定量的に把握することは難しく、投資家への影響を測定することも難しい。本書は、経営者予想とアナリスト予想という2つの業績予想とアナリストの実態、および近年の企業行動や制度変化が業績予想とアナリストに与えた影響を取り上げて、今後の課題を明らかにするものである。
目次
序章 本書の目的と貢献
第1部 業績予想とアナリストに関する制度と先行研究
第2部 経営者予想の実証分析
第3部 アナリスト予想とアナリスト・カバレッジの実証分析
第4部 経営者予想とアナリスト予想の関連
第5部 企業行動と業績予想
第6部 制度変化と業績予想
終章 業績予想の実証分析―企業行動とアナリストを中心に
著者等紹介
奈良沙織[ナラサオリ]
明治大学商学部教授。博士(経営学)。立教大学経済学部卒業、一橋大学大学院国際企業戦略研究科修士課程修了、筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了。東京工業大学大学院社会理工学研究科助教、明治大学商学部専任講師・准教授を経て2021年4月より現職。専門は企業価値評価。主な論文・著書に「経営者予想公表後のアナリストとハーディングとアナリスト予想の有用性―企業規模の観点から―」(共著『証券アナリストジャーナル』2013年、日本証券アナリスト協会アナリストジャーナル賞)、などがある
野間幹晴[ノマミキハル]
一橋大学大学院経営管理研究科教授。博士(商学)。一橋大学商学部卒業、一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了。横浜市立大学専任講師・助教授、一橋大学大学院経営管理研究科助教授・准教授、一橋大学大学院経営管理研究科准教授を経て2019年4月より現職。主な業績・著書に、『退職給付に係る負債と企業行動―内部負債の実証分析―』(中央経済社、2020年、日経・経済図書文化賞、太田・黒澤賞、国際会計研究学会学会賞、日本経済会計学会学会賞)、「経営者予想公表後のアナリスト予想の有用性―企業規模の観点から」(共著『証券アナリストジャーナル』2013年、日本証券アナリスト協会アナリストジャーナル賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。