内容説明
国際的な資金移動はいかに金融危機の原因となりえたか。詳細な現状分析を踏まえ金融規制・政策・通貨体制のありかたを提言。
目次
過剰なマネーと国際金融危機
第1部 国際的なマネーフローの現状―過剰なマネーの動きとその変化(過剰流動性とリスクマネー;国際的なマネーフローの構造変化)
第2部 国際的なマネーフローに関する分析―過剰なマネーの動きの背景(対外不均衡と国際的なマネーフロー―グローバル・インバランス論を超えて;対外インバランスと富の移転―日米における評価効果の非対称性;アジアにおけるマネーフローと通貨選択)
第3部 国際的なマネーフローに関する政策のあり方(世界金融危機後の金融規制―マクロ・プルーデンス政策の展望;「ユーロ」がもたらしたもの―資金のミスアロケーション促進;通貨体制の選択と経済安定)
著者等紹介
貝塚啓明[カイズカケイメイ]
東京大学名誉教授。日本学士院会員。財務省財務総合政策研究所顧問。日本銀行参与(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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