出版社内容情報
不正の多発、地政学リスク、ESG問題など、海外子会社の悩める論点が噴出している。本書ではグループガバナンス、内部統制、モニタリング、危機管理体制等の強化を詳説。
内容説明
COVID‐19による世界的なパンデミックの発生や国際紛争等、未曾有の危機を幾度となく経験し、世界は新たな局面を迎えている。グローバル化を進める企業にとっては、これまで以上に海外子会社におけるリスク管理、危機管理、ガバナンス等を強化することが求められている。こうした日本企業を取り巻く環境変化に対応し、本書の改訂にあたり、初版から章構成を大幅に見直している。第2章を「グループガバナンス」とし、単に海外子会社管理を最適化するためだけではなく、グループ価値を最大化するためのガバナンス体制について解説した。第3章「リスクマネジメント」では地政学リスクやサステナビリティ関連リスクなど最新のトピックをフォローした。第6章「コンプライアンス」ではEU一般データ保護規則(GDPR)やカリフォルニア州プライバシー法(CCPA)など海外の個人情報規制や、英国の現代奴隷法、欧州の人権デューデリジェンス制度などの人権保護関連規則についても解説した。第8章「グループ経営管理のトレンド」では、長期持続的に企業価値を向上させていくために、自社の経営戦略と社会のサステナビリティを統合し、無形資産を増強することの重要性等を解説した。また、自社で設立した海外子会社の管理のみならず、近年増加傾向にある海外M&Aやジョイントベンチャーに対する管理についても各章で触れている。
目次
第1章 日本企業を取り巻く環境変化と課題
第2章 グループガバナンス
第3章 リスクマネジメント
第4章 内部統制
第5章 危機管理
第6章 コンプライアンス
第7章 モニタリング
第8章 グループ経営管理のトレンド
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