内容説明
企業再生に取り組む企業に、経営改革の要諦と秘訣を伝授!!23のケースを取り上げ、経営の視点から、事業再生への処方箋を示す。
目次
第1部 事業再生の全体像(財務リストラクチャリング型企業再生とその限界;事業再生の諸方法)
第2部 事業再生の経営学(自社による事業再生の定石1:事業戦略の再定義(特化と深化)
自社による事業再生の定石2:潜在力の開放
他社との連携による事業再生の定石1:経営統合
他者との連携による事業再生の定石2:事業連鎖の再構成・適正化
他者との連携による事業再生の定石3:協業化
ステークホルダーによる事業基盤の再構築1:資本化による再生
ステークホルダーによる事業基盤の再構築2:債権者による再生)
第3部 事業再生の要諦(事業再生の心構え;事業再生への提言1:企業の立場から;事業再生への提言2:企業の立場を超えて)
著者等紹介
許斐義信[コノミヨシノブ]
日本ターンアラウンド・マネージメント協会理事長。日本金融検定協会理事。1944年福岡県生まれ。1967年慶應義塾大学工学部機械工学科卒業。1976年慶應義塾大学大学院工学研究科(管理工学専攻)修了後、三菱商事、1980年三井物産、1999年慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授などを歴任。企業再生、経営企画などにも従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Emkay
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過去10年ほどの事業再生のケースを、いくつかのパターン別に分けて紹介したもの。ゼミ生と思われる社会人の方々多数が執筆。ケースごとに内容の濃淡や文章力、切り口に差がある。当事者として各案件に関与したわけではないと思われるし、もし関与していたとしても公になったことしか書けないだろう。それでも、あまり知らない案件に関する記述を読んで、へー、こんなことした案件が過去あったのね、と思うことができたとさ。2012/10/19
shun11suke
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斜め読み。学者と研究室の社会人学生が書いた本なので、広く浅く。事例を前広に見るのは良いかもしれない。また、図表はよく纏まっている。2014/04/29
Yoritoku Nakagawa
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著者の実務経験ではなく、新聞記事等から引用したケースの研究だったので臨場感に欠けた。コンサルタント志望者の入門書としてはいいかもしれない。2012/11/30
Ryo
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企業再生の続編。 今回は2011年あたりまでを対象とし、事業再生のケースを累計化して紹介。 かつて珍しく成功した公的組織として謳われた産業再生機構に対して批判的な見方をしているのが新鮮。 真の事業再生とは経営力とその行使力を裏付ける資本を梃子にした再生であるとは至言である。 また日本の技術力や製品開発力にもっと誇りと自負心を持つべきというデンソーの元特別顧問の言葉や、ケースによる学習はわずかな光明を頼りに決断する勇気である叡智である、などテクニカルな内容よりもマインドセットのあり方が心に響いた。2024/04/24