内容説明
バーゼル3はこれまでのバーゼル規制を前提としており、規制全体を俯瞰するためには、バーゼル1、2やその後の規制変更も把握する必要がある。本書は、このように複雑化した規制体系をわかりやすく説明することを目的としている。
目次
第1章 金融危機を受けたバーゼル3への動き
第2章 バーゼル2の概要と金融危機を受けた課題
第3章 自己資本の見直し
第4章 プロシクリカリティの抑制
第5章 SIFIs問題と損失吸収力の向上
第6章 リスク捕捉の強化
第7章 補完的指標の導入
第8章 その他の主要な課題
第9章 バーゼル3導入の影響と今後の課題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pierre-morgan
1
第1章から8章までは,これからバーゼル3の実務に携わる人のための入門書で,最後の第9章は金融規制全般を含めた著者の意見がコンパクトにまとめられています。 数多くの理念を規制に盛り込もうとするあまり,複数の規制がそれぞれ部分最適になっているのでは,という見方には全く同感です。 バーゼル2の議論の時もそうでしたが,構想・理念自体には多くの人が賛同しても,これを誰もが納得する規制の実務に落とし込むのは至難の業だということを改めて感じます。2012/07/15
Kazuhiro Kurimoto
0
実務に関係するところを一通り読んだ。まだまだ読み込みが足りない。バーゼル3関連の書籍では専門性の質と分かり易さのバランスが最も取れている。2014/02/09