出版社内容情報
目まぐるしい速度でデジタル化の新たな技術が生み出され、世界が変わっていくなかで、我々の社会がその変化をどのように受け止めていくべきなのかを多角的な分析で考察する。
内容説明
第1章~第7章:IoT、AIの社会・経済への普及とともに発生する様々な課題やより進化したデジタル化社会を迎えるにあたって、どのように我々の社会にそうした新たな技術を受容し、社会の問題を解決するのか、本書で分析されてきた各研究について紹介する。第9章~第11章:今後の社会・経済における複雑な制度設計、政策評価を行う上で重要となる議論や、研究事例をもととした、新たな政策評価手法の紹介を行う。実際の研究事例では、経済理論的な分析事例だけでなく、公的、民間データなど様々なデータに基づく実証分析をもとに、多層的なデータ利活用によって、どういった政策議論が可能であるのか、本研究プロジェクトに関連した成果をもとに、その可能性を議論する。
目次
社会・経済のデジタル化によるデータとデジタル技術の利活用の望ましい在り方
地域産業のデジタル化による若者の働き場所の創出
リハビリロボットに対する信頼―先行研究から
AI、ロボット技術の進展と企業パフォーマンス
需要予測アルゴリズムの企業行動に与える影響分析
オンライン取引における約款の拘束性に対する消費者の評価
幸福度の観点から見た社会課題―人工知能の活用可能性
経済理論家の長い夢想、Society5.0、Evolution
脱炭素化社会に向けた電力市場データの利活用
自動車の完全自動運転下における最適な損害賠償ルール
再生可能エネルギー推進政策が卸電力市場に及ぼす影響―固定価格買取制度・フィードインプレミアム・炭素税の比較
グローバル・バリューチェーンと国際収支の不均衡
著者等紹介
馬奈木俊介[マナギシュンスケ]
九州大学主幹教授・都市研究センター長・総長補佐、九州大学大学院工学研究院都市システム工学講座教授。1975年生まれ。九州大学大学院工学研究科修士課程修了。米国ロードアイランド大学大学院博士課程修了(Ph.D 経済学博士)。サウスカロライナ州立大学、横浜国立大学、東北大学などを経て、現職。経済産業研究所ファカルティフェロー、日本学術会議会員を兼任。日本学術振興会賞受賞。学術誌Economics of Disasters and Climate Change編集長、IPCC代表執筆者、IPBES総括代表執筆者、国連「新国富報告書2022」代表。専門:都市工学。経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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