内容説明
人的資本経営が注目されているのは、人的資本に関連する指標を通して、企業が自社の人と組織の状態を“見える化”し、必要な対策を打つことによって人的資本の質を高め、それが企業の持続的な成長に結びつくという期待があるからです。人的資本を測定する指標について、ISOのガイドラインに軸足を置きながら、その他の重要な指標も多数紹介し、それぞれの意味やポイントを解説していきます。
目次
第1章 なぜいま人的資本経営が必要なのか
第2章 人的資本と人的資本理論
第3章 人的資本経営と戦略的人材マネジメント
第4章 人的資本経営は企業価値を向上させるのか
第5章 人的資本の測定と評価
第6章 先進企業の取り組み事例
著者等紹介
一守靖[イチモリヤスシ]
事業創造大学院大学事業創造研究科教授。慶應義塾大学経営学修士(MBA)、同大学博士(商学)。国内上場企業のほか、日本ヒューレット・パッカード、シンジェンタジャパン、ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン、日本NCR、bitFlyerにて人事・総務部門の責任者を歴任。現在、法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科兼任講師、富山大学大学院経済学研究科非常勤講師、ピープルマネジメント研究所代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fuzziiko
1
人的資本経営の背景や基礎知識の解説から、 人的資本開示の評価項目について個別に説明がなされており、それぞれの開示目的や背景までを掴むことができ、基礎知識の理解を深める上で大変参考になる。 一方で、実際の各企業の取り組み事例の紹介は2社のみとやや物足りなさを感じる内容で今ひとつではある。ただまあ、トピック的にもこれからのジャンルではあるので致し方ないのかもしれない。いずれにせよ人的資本開示は今後、最も重要視しなければいけない取り組みだと感じているので、引き続き参考書籍を読みたいところではある。 ☆3つ2023/04/17