出版社内容情報
日本の会計基準の国際会計へのコンバージェンスを主な対象とし、政治経済の要因による基準の経路依存性を分析、企業会計の基礎概念や原理に対する個別基準の整合性を検討。
内容説明
日本の会計基準はどこからやって来て、いまどこにいて、これからどこへ向かおうとしているのか。第3巻では、日本の会計基準の国際会計へのコンバージェンスの時代を主な対象としている。この間、日本の会計基準が国際標準並みになるのにしたがって、日本の会計基準の体系性はおおきく損なわれた。政治経済の要因による基準の経路依存性を分析し、企業会計の基礎概念や原理に対する個別基準の整合性「なぜその時期に、なぜその内容になったのか、どのように体系が歪んでいったのか」を検討する。
目次
11 EUによる同等性評価
12 会計基準の経路依存性
13 IFRSの任意適用とコンバージェンス
14 崩れゆく理論的基盤
15 日本らしさの探究
終章
著者等紹介
大日方隆[オビナタタカシ]
1985年東京大学経済学部経営学科卒業、東京大学大学院経済学研究科進学。2008年東京大学大学院経済学研究科教授となり、現在に至る。主要著書『企業会計の資本と利益―名目資本維持と実現概念の研究』(森山書店、1994年、日本公認会計士協会学術賞受賞)『利益率の持続性と平均回帰』(中央経済社、2013年、日経・経済図書文化賞および日本会計研究学会太田・黒澤賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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