内容説明
最高の経営実践をめざすヒントがここにある。ESG活動で企業価値は高まるのか。ESGは、たんなる社会現象か。真のESGは、どう取り組めばよいのか。
目次
いかにESGカオスを超えて行くか
シングルマテリアリティとダブルマテリアリティの相克
非財務情報開示基準の統合化はいかに進むか
経営者・従業員のESGへの理解を深めるには:3つの「E」の重要性
アクティブ投資家とESGカオス
ESGインテグレーションとは何か
技術経営の視点からESGカオスを考える
ビジネスと人権を両立させるサステナビリティ経営とは:ネスレの児童労働撲滅の取り組みからの示唆
ESGカオスと企業経営・財務政策の基軸
サステナブル資本主義における会計の役割
わが国CGコードの特徴と今後の課題:経営指南書としてのわが国CGコード
取締役会評価:日本における評価の進展と課題
取締役会活性化の処方箋:独立社外取締役の役割・責務と取締役会事務局の支援
著者等紹介
北川哲雄[キタガワテツオ]
青山学院大学名誉教授・東京都立大学特任教授。早稲田大学商学部卒業、同大学院商学研究科修士課程修了、中央大学大学院商学研究科博士課程修了。博士(経済学)。シンクタンク研究員、運用機関リサーチャー等を経て、2005年より青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授。2019年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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駒場
5
「今のESGをめぐる状況ってなかなかカオスだよね」という認識を持つ層向けであって、「ESGってなんで大事なの?」みたいな段階にある層向けではなく、結構実務的。多様な著者が集合しているので、日経新聞の連載レベルにとどまっているページもあれば、読み応えあるページも。シングルマテリアリティとダブルマテリアリティをめぐる動向、アクティブとパッシブ投資家のESG投資に対するスタンスの違い、ESGインテグレーションでやるべきことは何か、日本のCGコードは今後どうなっていくかの考察あたりは面白かった2022/09/06
Ohe Hiroyuki
1
ESGが叫ばれて久しい中、ESGにある課題(基準が錯綜していることやどのように経営に生かしていくのか、機関投資家側の課題など)についてテーマごとに記した一冊。▼ファイナンス、会計、法律とバランスよく章が配置されており、最新の情報の整理に役立つ。基礎知識の整理というよりはやや実践的な内容となっている。▼この本の刊行は2022年5月であるから、来年(2023年)にはまた新たな動きが出ているであろうと思われる。ESGをめぐる動きの素早さをつかむためにも本書は有用である。2022/07/24
Go Extreme
1
いかにESGカオスを超えて行くか シングルマテリアリティとダブルマテリアリティの相克 非財務情報開示基準の統合化はいかに進むか 経営者・従業員のESGへの理解を深めるには アクティブ投資家とESGカオス ESGインテグレーションとは何か 技術経営の視点からESGカオスを考える ビジネスと人権を両立させるサステナビリティ経営とは ESGカオスと企業経営・財務政策の基軸 サステナブル資本主義における会計の役割 わが国CGコードの特徴と今後の課題 取締役会評価 取締役会活性化の処方箋2022/06/03