内容説明
1月中旬のある寒い朝、ソフィア製菓の営業本部長、花戸嵐は、「6月の株主総会で取締役に推薦したい」と内示を受ける。喜び勇んで快諾したものの、従業員と役員との立場の違いに戸惑う花戸。しかし、友人の弁護士、風間賢治の助言を受けながら、「営業の嵐」の異名に恥じない熱い心と行動力で業務に邁進する。次々と立ちはだかる難題に頭を悩ませる花戸に、今日も居酒屋「澄っこ」の片隅で、風間による「新任取締役への講義」が繰り広げられる―。
目次
第1話 新任取締役・花戸嵐誕生―取締役とは
第2話 取締役の背負うもの―就任に向けて
第3話 大株主から届いた手紙―コーポレートガバナンスとは
第4話 いざ、取締役会―「経営判断原則」とは何か
第5話 お菓子袋の小さな穴―安全確保義務
第6話 不正経理事件、起こる―不法勢力への対応とコンプライアンス
第7話 自分の会社から訴えられる!?―代表訴訟
第8話 フレンチレストランの黒い疑惑―取締役と特別背任
第9話 「のれんに偽り」は厳禁―取締役と会計
エピローグ 明日に向かって
著者等紹介
中島茂[ナカジマシゲル]
弁護士・弁理士。東京大学法学部卒業。1979年弁護士登録(第二東京弁護士会所属)。2019年東京理科大学上席特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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