出版社内容情報
額も時期も投資家の不満となりやすい、のれんの減損。減損会計基準・見積開示会計基準・記述情報・KAMの実務・事例を繙き、会計・開示コミュニケーションの進め方を説く。
内容説明
従来、「のれんの減損」は、損失計上されない限り、どんなに減損リスクが高かったとしても関連する情報が開示されることはなく、投資家にとってはその計上額も計上のタイミングも不満となりやすい項目でした。ところが近年、見積開示会計基準や有価証券報告書上の記述情報の充実を図る開示府令の改正、KAMの導入など、開示ルールの整備が進み、そうした開示のあり方や状況が変わりつつあります。本書は、減損会計基準で規定される「のれんの減損」の基本的なルールを確認したうえで、上記の会計基準や開示ルールについて、その制度趣旨も踏まえた解説を行うとともに、それらのルールが参考にしている海外の制度についても検討を加えています。さらに、そうした制度趣旨を適切に理解していると考えられる開示例を厳選・紹介しています。
目次
第1章 減損コミュニケーションの必要性
第2章 減損プロセスとPL注記
第3章 見積開示会計基準に基づく注記
第4章 記述情報による開示
第5章 減損の監査対応
第6章 気候変動が減損に与える影響