内容説明
キャプティブ自家保険とは、キャプティブ保険会社を活用して保険リスクから生じる損害を自己負担することと、そのためのファイナンス(資金配分)を指す。これまで刊行されてきた書籍は、キャプティブ保険会社自体やその引受形態あるいは再保険の仕組みといった周辺情報や「テクニカル」な側面に多くの紙面を割き、それを活用する目的や本質論を説明するものはわずかである。本書は、これまでクライアントやセミナーなどでアドバイスしてきた論点を整理したキャプティブ自家保険の入門書である。
目次
第1章 なぜ自家保険を活用するのか
第2章 キャプティブ保険会社とは何か
第3章 どのようにしてキャプティブへリスクを移転するのか
第4章 なぜ自家保険にキャプティブを活用するのか
第5章 キャプティブは事業子会社ではない
第6章 リスクコストの算出で考慮すべき、保険会社特有の会計処理
第7章 リスクコストの算出で考慮すべき、国際税務
第8章 正味リスクコストを算出する―簡易シミュレーション
第9章 フィージビリティー・スタディーで用いるシミュレーションモデル
第10章 キャプティブ自家保険を導入する