内容説明
スキル・マトリックスとは、取締役会の機能向上のため、取締役がどのスキルを有しているかを可視化するものです。2021年のコーポレートガバナンス・コード改訂により作成・開示が要請されましたが、具体的な基準は示されていないため、企業は手採りで対応しなければならないのが現状です。本書では、スキル・マトリックスについて、開示対象者からスキル項目、スキル要件、評価、開示、そして活用まで例示を多く用いてわかりやすく解説しています。先行事例の開示分析を盛り込むと共に、初年度・2年目以降のタスク一覧も付しています。
目次
1 スキル・マトリックスとは何か(コーポレートガバナンス改革の潮流;東証市場改革とコーポレートガバナンス・コード改訂のインパクト ほか)
2 スキル・マトリックスの作成(前提条件の整理(STEP1)
スキル調査の設計(STEP2) ほか)
3 スキル・マトリックスの開示(開示方針の検討;開示対象者の範囲検討 ほか)
4 スキル・マトリックス作成・開示における日本企業の課題(取締役会の構造;日本企業における取締役の役割 ほか)
5 スキル・マトリックスのさらなる活用(ボード・サクセッションとの関係;スキル・マトリックスを2つの後継者計画に活用する ほか)
著者等紹介
山田英司[ヤマダエイジ]
株式会社日本総合研究所理事。EU Business school経営管理学博士(DBA)、University of Wales経営管理学修士(MBA with Distinction)修了。早稲田大学法学部卒業。大学卒業後、建設会社に入社し経理・財務およびグループ経営企画、管理などの業務に携わる。その後、日本総合研究所に入社し、グループ経営やM&A、コーポレートガバナンスなどのコンサルティングプロジェクトに参画。一方で、ベンチャー企業のCFOや監査役、大手企業の社外取締役なども兼任。早稲田大学理工学術院非常勤講師(著作権と国際コンテンツビジネス)で教鞭をとる傍らで、東京都や埼玉県および公正取引委員会の各種審議会の委員もつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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