内容説明
日本のスポーツ産業が発展するための鍵が、DXと法律にあることは確実である。本書では、日本と欧米のスポーツビジネスの違いと近年の動向に触れた上で、スポーツにおけるデータの活用について概説している。また、DX時代に登場したファンエンゲージメント関連の最先端のビジネスや、放映権やスポンサーシップといったスポーツの従来の収入源をDXの活用によりいかに拡大することができるかを考察し、二次流通からの収益など、あまり着目されてこなかったテーマについても掘り下げている。なお、本書では総勢19名のスポーツビジネスの有識者や現場の方々への、インタビューや対談を行い、その赤裸々な声を掲載している。これらはどれも貴重で読み応えがあり、本書のハイライトとなっている。
目次
序章 スポーツの収益源
第1章 データの利用と取引
第2章 テクノロジーを活用した新しいファンエンゲージメント
第3章 テクノロジーと放映権
第4章 テクノロジーとスポンサーシップ
第5章 二次流通からの収益化
第6章 スポーツビジネスの未来
著者等紹介
平尾覚[ヒラオカク]
西村あさひ法律事務所パートナー弁護士。1996年東京大学法学部卒業、1998年検事任官。2001年イリノイ大学ロースクール卒業(LL.M.)、法務省刑事局、福岡地検久留米支部長、東京地検特捜部等を経て、2011年3月退官。同年弁護士登録。公正取引委員会、証券取引等監視委員会をはじめとする国内当局対応、行政機関との紛争対応、企業不祥事対応、訴訟対応のほか、国際カルテルやFCPA事案等への対応その他海外当局による捜査/調査対応等を手掛ける。2014年より独立行政法人日本スポーツ振興センター「スポーツ指導における暴力行為等に関する第三者相談・調査委員会」特別委員を務め、スポーツビジネスに関連する企業へのアドバイスも多数手掛けている
佐藤弥生[サトウヤヨイ]
スポーツビジネスコンサルタント。1996年慶應義塾大学文学部卒業。アートパブリッシャーで国内外の新進アーティストのPRやプロモーション企画等を手がけた後、半年間のアメリカ単独旅行を経て、2000年4月から2001年8月まで東京ディズニーシー建設プロジェクトで通訳として勤務。2002年ロサンゼルスに移住。2003年1月、ロサンゼルス・ドジャースに1度目の入社。シーズン後退職し、同年11月より香港ディズニーランド建設プロジェクトにコーディネーターとして参加。2005年に帰米後、3カ月間のイタリア語学留学を経て、アメリカのオンラインゲームタイトルを日本語ローカライズする会社の立ち上げに関わる。2008年1月、ドジャース復帰。2019年11月に退職後、日米でスポーツビジネス関連のコンサルタントとして活動を開始し、パシフィックリーグマーケティング株式会社の海外事業開発ディレクターに就任。2020年開校した開志専門職大学(新潟県)の特別講師も務めている
稲垣弘則[イナガキヒロノリ]
西村あさひ法律事務所弁護士。2007年同志社大学法学部卒業、2009年京都大学法科大学院修了、2010年弁護士登録。2017年南カリフォルニア大学ロースクール卒業(LL.M.)、2017年~2018年ロサンゼルスのSheppard,Mullin,Richter & Hampton LLP勤務。2018年~2020年パシフィックリーグマーケティング株式会社出向、2019年~SPORTS TECH TOKYOメンター、2020年~INNOVATION LEAGUE ACCELERATIONメンター、2021年~経済産業省・スポーツ庁「スポーツコンテンツ・データビジネスの拡大に向けた権利の在り方研究会」委員。スポーツビジネスにおける実務経験を活かしつつ、日本企業やスタートアップを含めたあらゆるステークホルダーに対してスポーツビジネス関連のアドバイスを提供している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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