内容説明
資本コストは動いている。利益最大化企業は必ず倒産する。素人でもプロ投資家に勝てる!?CGコードには書いていない、世界標準のガバナンス論。
目次
第1部 利益が資本を決める
第2部 それでも資本コストは動いている
第3部 「企業の資本コスト」を用いた投資判断は危険がいっぱい
第4部 コーポレートガバナンス改革の不都合な真実
第5部 利益最大化企業は必ず倒産する
第6部 唯一解強制がもたらす想定外の害悪
著者等紹介
福井義高[フクイヨシタカ]
1962年京都府生まれ。1985年東京大学法学部卒業。1998年カーネギーメロン大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。日本国有鉄道、東日本旅客鉄道株式会社、東北大学大学院経済学研究科を経て、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授、CFA。専門は会計情報・制度の経済分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hiroo Shimoda
8
資本コストは資産で決まり、社外取は倒産請負人。流行りのガバナンス議論に突きつけられる刃。刺激的。2022/02/15
takao
2
ふむ2023/07/08
Go Extreme
1
利益が資本を決める:経済学の背後に会計 フローがストック決定 資本コストは動いている:変動する資本コスト 変動する資本コストと利益流列の重要性 無益で不確かな割引現在価値情報 企業の資本コストを用いた投資判断は危険:報われないリスク 企業の資本コストというまぼろし 地獄への道はハイリターン投資で敷き詰められている コーポレートガバナンス改革の不都合な真実 求む社外取締役ただし聖人限定 水素水とコーポレートガバナンス改革 起業家精神に不可欠な無知 利益最大化企業は必ず倒産 唯一解強制がもたらす想定外の害悪2021/06/30
きち
0
生存確率最大化≠企業価値最大化。投資家は逃げられるが経営者、従業員は逃げられない。社外取締役は魔法の杖ではない。実証不可能なCG改定etc. 過激に思われる主張が多いが、的を得ているものも多い2022/01/02
まる
0
筆者は会計方法の主流である時価評価に基づく資産負債アプローチに懐疑的な立場をとる。ダイナミックに資産コストが変化する現実下では、富を生み出すはずの利益数値などのフローが適切に評価されないだろうと。その他、簡単な例から「分散投資により回収できるリスクはリスクプレミアムに含めることができない」という教訓を導き出したり、「ローリスク・ハイリターンは世の中に存在しない」から、負債により株主資本をレバレッジする経営は危険であると警鐘をならしている。2021/12/24
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