内容説明
本書は、令和2年2月に発刊した第1版の内容に加え、新たに第1部として、令和2年10月の「最高裁5判決」(大阪医科薬科大学事件、メトロコマース事件、日本郵便3事件“東京・大阪・佐賀”)の分析と企業実務への影響を詳しく解説するものです。それぞれの事案の1審判決・控訴審判決の概要、最高裁における審理の対象及び判決の内容をまとめ、最高裁判決を踏まえた実務対応について、雇用形態や労働条件(給付)別に検討しています。第2部~第5部は、第1版を踏襲しつつも、最高裁5判決や第1版出版以降の下級審判決を加筆。部分的には全面的に改訂を行っております。巻末の各種資料についても裁判例の比較ほか大幅に充実したものとなっています。
目次
第1部 令和2年10月の最高裁5判決の内容と実務対応(最高裁5判決の内容と分析;最高裁判決を踏まえた実務対応―最高裁判決の射程 ほか)
第2部 総論(日本版「同一労働同一賃金」法の背景;日本版「同一労働同一賃金」法の構造 ほか)
第3部 短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律(パート・有期法)(総論;不合理な待遇差の禁止(8条) ほか)
第4部 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(派遣法)(派遣法の全体像;不合理な待遇の禁止等(派遣法30条の9、30条の4) ほか)
第5部 実務対応と今後の雇用社会への影響(現時点での実務対応;今後の雇用社会への影響)
著者等紹介
石嵜信憲[イシザキノブノリ]
明治大学法学部卒業。1975年司法試験合格、1978年弁護士登録。以後、労働事件を経営者側代理人として手がける。2002~2004年司法制度改革推進本部労働検討会委員。2002~2010年日弁連労働法制委員会副委員長。現在、経営法曹会議常任幹事
石嵜裕美子[イシザキユミコ]
2011年慶應義塾大学法学部法律学科卒業。2013年東京大学法科大学院修了、司法試験合格。2014年司法修習終了(67期)、弁護士登録(第一東京弁護士会所属)。2015年石嵜・山中総合法律事務所入所(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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