内容説明
経営戦略のしっかりした医療機関とそうでない医療機関のあいだで、勝ち組、負け組の色分けがはっきりしてきている。しかし、医療機関の経営破綻は、医療を受ける患者さんや地域の医療サービスなどに対し、一般の営利企業とは違う次元で公益面での悪影響を与えることになる。後継者難など諸般の事情で病院経営を終えたい方の創業者利得を実現しながら、トータルコストの削減、シナジー効果への期待などから経営規模を拡大したい医療機関の経営上のニーズにこたえる方法としてM&Aが注目されている。本書では、コンサルティング業務に豊富な経験を有する著者が、実務手続のポイントを、コンパクトに解説。
目次
1 病院M&Aの基礎知識(病院M&Aの実行可能性;病院M&Aのメリット ほか)
2 目的別にみるM&Aの活用法(病院の事業承継とM&A;病院の過剰債務とM&A ほか)
3 病院M&Aの進め方(買い手側の注意点;売り手側の注意点 ほか)
4 病院M&Aの税務(医療法人売却の課税関係;個人病院売却の課税関係 ほか)
著者等紹介
牧健太郎[マキケンタロウ]
公認会計士。平成6年に太田昭和監査法人(現、新日本監査法人)入所。製造業、建設業、学校法人、公益法人など各業種の監査業務を担当した後、現在は新日本監査法人医療福祉部にて医療機関や医療関連企業のコンサルティング業務を主として担当。また、東京大学大学院医学系研究科非常勤講師。経営戦略立案、経営分析、各種情報システムの導入支援という一般的コンサルティング業務はもちろんのこと、病院M&Aコンサルティング業務に注力した活動を展開している
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