内容説明
京都大学管理会計研究室は、コマツの経営改革に際して、原価を変動費と固定費とに分解する直接原価計算が採用され、そのもとで短期限界利益管理を意味するSVM管理が展開されていることに注目した。管理会計が経営改革に際して、これほどまでに表舞台で活躍を見せた事例は世界的にもきわめて珍しい。コマツのSVM管理を徹底的に分析しようと奮闘した。その成果が本書である。
目次
第1章 日本的経営と管理会計研究:コマツ研究のフレームワーク
第2章 ものづくり情報システムと「流れ図」分析
第3章 粟津工場にみる組織能力構築の歴史:製造時代ごとの環境変化への適応能力
第4章 TQCの発展と原価低減活動の展開
第5章 コマツの情報システムと管理会計改革
第6章 ビジネスモデルの変化と管理会計
第7章 ダントツ経営とSVM管理の登場
第8章 全員参加経営を支えるSVM管理:進化する自律創造型管理会計システム
第9章 SVM管理とダントツ経営の実現
第10章 ダントツ商品の開発と管理会計
補遺 コマツの調査概要
著者等紹介
上總康行[カズサヤスユキ]
1944年兵庫県に生まれる。1977年立命館大学大学院経営学研究科博士課程単位取得後退学。1989年名城大学商学部教授。1991年経済学博士(京都大学)。1996年京都大学経済学部教授。2006年公認会計士試験委員(2008年11月まで3年間)。2007年福井県立大学経済学部教授。2010年立命館アジア太平洋大学国際経営学部客員教授。2012年公益財団法人メルコ学術振興財団代表理事。現在、福井県立大学地域経済研究所客員研究員。京都大学名誉教授。福井県立大学名誉教授。学会賞受賞:日本会計史学会(1990年)、日本原価計算研究学会(2003年)、日本管理会計学会(論文賞2013年)、日本管理会計学会(功績賞2015年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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