- ホーム
- > 和書
- > 医学
- > 基礎医学
- > 病原・微生物学、寄生虫学
内容説明
本書では、ウイルスの進化と新たなウイルスの“突発的出現”を、まず歴史的な文脈のなかで捉えなおし、ウイルスと宿主生物との相互作用を明らかにし、更に、ウイルス感染症の伝染経路を突き止めたり新たなウイルスを見つけだすには不可欠で、そうした作業の能率を近年格段に高めることに成功した最新の検査技術と、そうした技術を生みだす土台となった分子生物学と疫学の最新の成果についても、くわしく解説してある。また、“突発出現ウイルス”の発症例の数々について、わかりやすく詳細な紹介をおこなうとともに、今後のウイルス感染症の流行を阻止するための実施可能な予防策も提示しており、この種の書物としては類例がないほど豊富な内容になっている。
目次
ウイルスの突発的出現を歴史的文脈の中で捉えなおす
ウイルスと宿主生物
“見えざる脅威”を見る
突発出現ウイルスの感染経路を追跡する
突発出現ウイルスの生態学的供給源
種間宿主移転―「宿主」にしている生物種を最近“乗り替え”た動物ウイルスの事例研究
ウイルスは如何にして進化するか―RNAウイルスの変異と進化
これからの展望