内容説明
企業のさまざまな部門の活動を統合し、全体最適を志向するロジスティクスは、厳しい経営環境下で事業を展開していく企業にとって不可欠なコンセプトとなっている。本書では、実際の企業の取り組みを紹介しながらそのしくみや課題、方向性をわかりやすく解説する。
目次
序論 企業経営の基礎をなすロジスティクス―ロジスティクス戦略の可能性
第1部 企業のロジスティクス(ロジスティクス・マネジメント―競争優位の源泉としてのロジスティクス;小売販売機能とロジスティクス―消費者ニーズ起点のロジスティクスへの転換;生産機能とロジスティクス―調達・販売ロジスティクスと生産機能の連動 ほか)
第2部 ロジスティクスを支える物流企業(物流産業の現状と業態革新―求められるロジスティクス・サービスの開発;サードパーティ・ロジスティクス―SCMに対応した物流企業の対応;宅配便の成長戦略―時代の変化に適合する宅配便 ほか)
第3部 ロジスティクスの外部性への対応(環境問題とロジスティクス―ロジスティクスの重要な評価軸となる環境問題;安全性の喪失とロジスティクス―問われる企業の安全性に対する管理能力)
著者等紹介
斉藤実[サイトウミノル]
1954年生まれ。法政大学経済学部卒業。同大学大学院社会科学科博士後期課程単位取得。日通総合研究所、神奈川大学経済学部助教授を経て、現在、神奈川大学経済学部教授、明治大学商学部兼任講師。経済学博士。著書に、『アメリカ物流改革の構造』(白桃書房、第1回日本物流学会学会賞等受賞)などがある
矢野裕児[ヤノユウジ]
1957年生まれ。横浜国立大学工学部卒業。日本大学大学院理工学研究科博士後期課程修了。日通総合研究所、富士総合研究所、流通経済大学助教授を経て、現在、流通経済大学流通情報学部教授。中央大学および山梨大学講師。富士総合研究所客員主席研究員。工学博士
林克彦[ハヤシカツヒコ]
1959年生まれ。東京工業大学工学部卒業。同大学大学院理工学研究科修士課程修了。日通総合研究所、流通科学大学商学部講師、助教授を経て、現在、流通科学大学商学部教授、中央大学大学院兼任講師
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