内容説明
本書は、大学・法科大学院で学ぶ方や企業で活躍する実務家が、労働法の体系・規制の目的およびその内容を学ぶことを目的として執筆されている。ただし、法制度のたんなる解説にとどまることなく、大きく変化を遂げつつある働く人の意識や労使関係のあり方などの雇用社会の最新動向に意識を向け、現在の読者の関心に対応して構成・記述されている。また、重要判例については概要と判旨を示して司法判断を事案に即して理解できるよう丁寧に解説しており、実務面において、あるいは国家資格試験を目指す上でも有用な一冊となっている。
目次
労働法の理念・歴史と雇用システム
労働法の適用対象者
労働法の法源
採用(内定)と試用期間
労働者の人権保障とハラスメントからの保護
雇用平等とワーク・ライフ・バランス
非典型雇用
賃金
労働時間と休日・休暇
労働災害
人事異動と企業組織の再編
懲戒処分
労働契約の終了
労働組合と不当労働行為
団体交渉と労働協約
争議権と組合活動権
著者等紹介
高橋賢司[タカハシケンジ]
1996年3月中央大学大学院法学研究科民事法専攻法学修士号取得。2003年ドイツ・チュービンゲン大学法学博士号取得。2004年4月~2011年3月立正大学法学部専任講師。2011年4月~2021年3月立正大学法学部准教授。2021年4月~立正大学法学部教授
橋本陽子[ハシモトヨウコ]
1994年3月東京大学法学部卒業。1997年3月東京大学法学政治学研究科修士課程修了。1997年4月~2000年3月東京大学法学部助手。2000年4月~2006年3月学習院大学法学部助教授。2006年4月~学習院大学法学部教授。2019年~司法試験考査委員(労働法)
本庄淳志[ホンジョウアツシ]
2004年3月同志社大学法学部卒業。2006年3月同志社大学大学院法学研究科修士課程修了。2009年3月神戸大学大学院法学研究科博士課程修了。2010年4月~2011年3月大阪経済法科大学法学部講師。2011年4月~静岡大学人文社会科学部法学科准教授。主な著作:『労働市場における労働者派遣法の現代的役割』(弘文堂・2016年)第39回労働関係図書優秀賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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