内容説明
「思いこみ」にとらわれると、そこから先に考えは進まない。「直感的」に答えを出してしまうと、それ以上は考えなくなる。論理的思考を身につける最善の方法は、自己満足を打ち砕くことであり、この本はそれを狙いとしている。そのために数字を使った問題を多数用意した。しかし、そのアプローチは数学的というより論理的で、非常識的な感覚と、ちょっとした新しい算数くらいしか必要でない。問題は一見簡単そうに見えるが、その答えはとても意外で、何度も驚かされる。そしてその結果、自分でも気がつかなかった「考え方のクセ」に気がつくことになる。
目次
第1部 身近な数字の見方・考え方(身の回りにある問題;おカネに関する問題)
第2部 統計と確率の見方・考え方(統計を誤解する理由;考え違いをする理由;健康に関する問題)
第3部 政治と経済の見方・考え方(1992年の選挙―「誤解時代」の到来;1992年から1996年、そしてその後)
補遺 モンティ・ホール・ジレンマ―変えるべきか変えざるべきか
著者等紹介
ヴォス・サヴァント,マリリン[ヴォスサヴァント,マリリン][Vos Savant,Marilyn]
ミズーリ州セントルイス生まれ。「世界最高のIQ保持者」として、子供の頃よりギネスブックに載る。作家、講師として活動するほか、経済教育評議会役員会のメンバーなども務める。政治とリーダーシップ、教育と思考、人道的医療とリサーチに深い関心を持つ。パレード誌にQ&A方式のコラム、「マリリンに聞いてみよう(Ask Marilyn)」を連載。人工心臓「Jarvic‐7」の開発者である夫のロバート・ジャービック医学博士と、ニューヨーク、マンハッタンに住む
東方雅美[トウホウマサミ]
米国バブソン大学経営大学院修士課程修了。現在、株式会社グロービスの出版担当マネジャー。グロービスにおいて、またフリーランスとして執筆、編集、翻訳活動を行う
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