内容説明
現代の企業活動は、金融ビッグバン、国際化、情報・技術革新の波にさらされながら上流(研究開発)から中流(生産)を経て下流(流通・販売)へと流れており、それがヒト・モノ・カネ・情報を活用して永遠に続くために、絶えず新しい企業価値を創造する経営を展開しなければならない。この企業活動を写実して、それをとりまく利害関係者に情報を提供する手段として財務諸表がある。そこで、企業評価にあたっては、財務諸表をもとに経営分析を行ったうえで、分析数字を経営戦略の視点から検討し、評価するのが本書の基本的立場である。
目次
企業評価の考え方
財務的健全性をみる
収益力をみる
損益分岐点をみる
成長力をみる
付加価値と生産性をみる
キャッシュフローをみる
連結決算とグループ経営を考える
総合的企業評価手法を考える
企業価値創造を考える
環境と企業評価を考える
著者等紹介
大倉雄次郎[オオクラユウジロウ]
関西大学教授、商学博士、公認会計士、税理士。昭和38年3月関西大学文学部を卒業後、田辺製薬株式会社に入社し、関連事業、合併、連結決算等を担当する部長、子会社社外監査役(大会社等)を歴任し、その間に公認会計士試験、税理士試験に合格し、登録。平成8年4月大分大学教授に転じ、経済学部、大学院で経営分析論、会計学を担当し、平成12年3月「連結会計ディスクロージャーの研究」(学位論文)で商学博士を関西大学より授与された。平成12年7~9月King Alfred University(UK)の客員研究員を勤む。平成13年4月より関西大学商学部教授に就任し現在に至る
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