内容説明
ラディカル・イノベーションの潮流は、技術面でのエレクトロニクス、インターネット、バイオテクノロジー、新素材、宇宙、その他の新技術を基礎にしてますます激しくなっている。これは、市場面における全く新しい変化、すなわち市場の「個客化」、新タイプの労働力の出現、グローバリゼーションの急展開、少子化と高齢化の加速、その他の新たな激変への対応の問題を内容として、ますます大きなものとなっている。現在要請されているイノベーションとは、これまでのレールの上での変革ではなく、技術的・市場的に新しく異なったレールの敷設であり、今求められている企業家は、飛躍的発展型の企業家である。
目次
1章 工業経営の本質的機能と展開
2章 工業経営における資源配分、イノベーションおよび企業家
3章 工業経営の職能別部門組織の編成と効率的なイノベーション
4章 企業家の類型とその人間的資質
5章 工業経営における企業家的経験と学習およびイノベーション
6章 工業経営活動の戦略転換要因
7章 日本工業経営とラディカル・イノベーション―1970年代以降から現在まで
8章 日本工業経営のラディカル・イノベーション―トヨタ自動車のハイブリッド・カーのケース